月日の経つのは早いもので、今日から3月です。今日は、ピーター・ムーン氏の最新刊『白いコウモリ:執筆の錬金術(The White Bat: The Alchemy of Writing)』のあらすじをご提供します。
歴史の幕明け以来、コウモリは、人生の過渡期、復興・再生への希望、胎内からの羽化、あるいは暗黒を突き抜ける能力の象徴と見なされてきました。
ピーター・ムーン氏は、シンクロニシティ(共時性)にかかわる不可思議な冒険を数多く経験しましたが、『白いコウモリ:執筆の錬金術』は、そのうちの最も神秘的な冒険の一つについての物語であり、彼の見た白いコウモリの夢を軸として展開します。個人的体験談として述べられているこの本は、夢見の過程を創造的行為に統合し、同じことができるようにあなた方を導きます。そして、それによって、古代チベット語の原典の出現及び考古学上の驚くべき発見が一つに統合されます。それらは、ルーマニア・スフィンクス地下のホログラフィー装置の部屋であり、ブルガリアのバステト(猫の女神)の墓の遺物であり、また、トランシルバニアの古都サルミデゲツサの地下に存在する純金製のトンネルなのです。白いコウモリの具象化が、まさに、古代人がハイパーボレア(Hyperborea)と呼ぶ原初文化の復活の先触れとなり、それに伴って、ルーマニアにおける彼らの末裔が、世界的規模の陰謀や権力闘争の表舞台に勢いよく放り出されるのです。
ピーター・ムーン氏のタイムトラベル(時間旅行)やシンクロニシテイー(共時性)への係わりは、伝説に残るほど有名ですが、それよりもずっと以前の1989年に経験した特異かつ衝撃的な夢を彼が明らかにするに従い、夢幻状態が彼の個人的冒険における現実に向き合います。その夢の詳細はこの本の中で回想されますが、それはドラキュラの居城に現れる白いコウモリと共に最高潮に達します。
ラドウー・シナマー氏がトランシルバニア・シリーズの著書において述べた謎や不可思議事象を追及するため、ピーター・ムーン氏は毎年ルーマニアに短期滞在しており、その経緯はこの本においても要約されています。その6回目の旅の前にムーン氏は気付きました。それは、あの夢が予言的なものであったこと、また「彼がタイムトラベルに係わる前、プレストン・ニコルズ氏やデイヴィッド・アンダーソン博士との親交を温める以前、あるいは、彼がプロの著述家としてのキャリアをスタートする以前でさえも、あの夢が彼をルーマニアに引き寄せつつあった」ということなのです。
あの夢から24年後の2013年、トランシルバニアに到着するやいなやムーン氏は「密教のダーキニーである青の女神『マチャンデイ(Machandi)』の神聖な洞窟において白いコウモリが突然自然発生的に現れた」ということを無意識のうちに告げられました。マチャンデイは、ラドウー・シナマー氏にチベット伝統の秘宝である『テルマ』を授けた女神です。この『テルマ』は一連の黙示録的事象を解き放ち、古代の人工遺物および長い純金製のトンネルがトランシルバニアの古都であるサルミデゲツサの真下に存在する、ということを明らかにしました。それらすべては人類の運命を左右する鍵となっており、それゆえ、世界の政治・軍事精鋭集団の注目を集めています。
マチャンデイの象徴と見なされている白いコウモリの出現により、如何にして夢幻状態が現実化して一つの国の運命および世界におけるその新たな役割を形成していくのか——このことに関わる個人的な物語が明らかになるのです。
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