今年2012年もすでに後半に入っています。今日は7月21日。昨今当たり前のようになってしまった異常気象は、今年になってから加速度的に激化しています。日本では九州で大雨が続きましたが、米国では6月、各地で異常な天候による災害(猛暑、大規模な山火事、死傷者を出した暴風雨等)が相次ぎました。また7月9日には、米本土の過去1年間の気温が1895年の観測開始以来最高を記録したとのニュースも流れました。ただし、最近の異常気象がすべて気温の上昇を意味しているわけではありません。今年はグリーンランド南部やロシア北部、北米大陸の東側3分の2で高温を記録する一方、アラスカ、モンゴル、オーストラリアの大部分では異常な低温となっています。
地球の不均衡な状態がこれらの異常気象の原因であることが、『地球のための白銀の羅針盤』本文において明確に述べられていますが、今日はこの点についての最新情報をお知らせします。これはゴードンマイケル・スキャリオン氏から提供されました。
スキャリオン氏これまでのかなりの期間、地球の中心核における特異的変化がいくぶんか地球の変動の原因になっている、と予測してきました。彼が発行しているニュース・レター『直観の閃
き』2009年春号は次のように述べています。地球の中心核が地殻と無関係にゆっくりと回転し続けていると、磁場がそれに反応し、結果として地殻の下側に熱が集積する。今後数年間、これが原因となって世界の多くの地域で気温が上昇する。そして、氷河や極地の氷塊の溶解、干ばつ、山火事、嵐、強風、竜巻等が増加するであろう。
同じ春号において、彼は次のように述べました。私は十数年前、1998年5月7日というカレンダーの日付を示す映像を数多く見せられた。あの時私は「地球の大変動がその日に起きるのだろう」と解釈していたが、遺憾ながらそれは間違いであった。その後、1998年5月7日に地球の自転に関連して地球の中心核の位置がずれ、それが、徐々に地球の大変動に結果していくような状況を引き起こすことが分かった。しかし、これはまだ科学的には確認されていない。
スキャリオン氏はまた、地球の中心核のずれが化石燃料の使用と相俟って気候変動を引き起こす、ということを指摘しました。『直観の閃き』2012年冬号は次のように述べています。これらの気候変動を生じさせる一層大きなエネルギーが、地球内部の核からやってくる。北極星に対する地球の核の位置が変わり続けているのである。このずれが、地殻・海洋への熱伝達の一層の増加を引き起こす。
どうやらこの点については、やっと科学がスキャリオン氏の予測と同じ水準に到達したように思われます。5月28日付ニューヨークタイムズの記事によると、ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジのダリオ・アルフェ教授および彼の同僚たちは、地球の核の外層部に存在する鉄が、過去の推定よりも2~3倍高い伝導率で熱を放出しているという証拠を見つけました。しかし、科学者たちは今困っています。彼らの計算において欠落している熱エネルギーを明らかにする必要があるのですが、地球の深部で一体何が起きているのか説明できないのです。「これまで考えたことのない新たなメカニズムが存在する可能性に彼らは気付いたのです」とアルフェ教授は述べました。
他種類の異常が、ほかの研究者たちによって発見されています。その中には「地球の内側の核がそれ以外の部分よりも少し速く回転している」とう事実も含まれますが、地質学者たちは、回転変位の大きさ、および、周囲のマントルに重力的に固定されているはずの核がどのよにしてその力に抵抗しているのか、という点に関して意見を異にしています。
加うるに、おおよそ80万年前から存在している地球の北向き磁場(地磁気)の強さが、前世紀の間に10パーセント減少してしまったようです。これは地球の極性が切り替わる時期が近付いていることを示唆しています。それは地球磁気圏の南北の方位が逆転するときであり、磁場の強度が全体的に弱くなったあとにしばしば起きる出来事なのです。
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